執筆者プロフィール
HN:たぴ
高校1年生の頃から顎関節症に悩まされ、数々の病院を転々とした結果、顎変形症と診断される。
2021年1月4日(※当時32歳)に顎変形症手術を受ける。
手術内容:上顎&下顎切・オトガイ形成術と顎関節洗浄手術
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2021年1月4日に顎変形症手術(上顎&下顎切・オトガイ形成)を受けてきました。
骨を切る大手術なので術後はかなりしんどいです。
術後2週間ほどたった今でも体のだるさ、顎の痛み、痺れ、鼻のつんとした痛みなど、様々な苦痛が続いています。
今回の記事では顔の腫れについて触れていきますが、顔の腫れは見た目が醜くなるだけでなく、様々な苦痛も伴いました。
腫れた顔の状態を術後1日目~退院までを時系列で掲載しつつ、その時の痛みや生活する上での弊害などについても触れていきます。
術後16時間が一番辛さのピーク
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【顎変形症手術の痛み】上顎+下顎切り・オトガイ形成術【術後16時間が地獄すぎた】
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顎変形症手術後1日目~退院日の8日目までの顔の腫れの変化
顎変形症手術をしてからの私の顔の腫れの状態を見せていきます。
手術後のボロボロ状態を写真に撮っているので見苦しい顔をお見せすることになりますので、閲覧する際はご注意ください。
顎変形症手術から1日目の顔の腫れの状態
術後1日目はそこまで顔の腫れがひどくありません。
唇は腫れて肥大していますが、術後2日目から腫れのピークがやってきます。
私はこの時、術後すぐが腫れのピークだと思っていたので、「あんまり腫れてなくてよかった」と思っていました。
顎変形症手術から2日目(※腫れピーク)の顔の腫れの状態
朝起きて、顔が熱くて硬いことに気づき、写真を撮ってみたらパンパンに顔が腫れていました。
フェイスバンドを押しのけて顔の肉がこぼれてきそうなほど腫れが酷いです。
朝に検診を受けるのですが、お医者さん曰く「2日目~3日目が腫れのピークだよ」とのことでした。
術後2日目は口の中から血を出すドレーンを外してもらって口が閉じやすくなるはずだったのですが、唇が3倍以上に肥大していたため、上手く唇を閉じられません。
飲み物を飲んでも、唇の腫れた肉の隙間から出てきてしまいます。
涎もひどく、常にハンカチやティッシュで拭き取らないといけない状態でした。
顔の腫れを抑えるフェイスバンドですが、締め付けすぎると前側に腫れが出てきてしまうということで、18時過ぎにフェイスバンドを外す許可をもらいました。
フェイスバンドを外すと顎が不安定に感じて不安でした。
フェイスバンドを外したら楽になれるかと思っていたのですが、腫れのせいで顔の内側は締め付けられているようです。
余分な熱をもった肉が私の本来の顔を押さえつけてきているような感覚でつらかったです。
ということで腫れのピーク2日目でした。
2日目の昼~夕方にかけてが一番ひどかったと思います。
どんどん顔が膨れて腫れあがっていくのを感じました。
熱がこもり、頭痛や痺れもピークで、涎もダラダラと出てしまう最悪の状態でした。
顎変形症手術から3日目の顔の腫れの状態
3日目も腫れのピークです。
朝起きてみたら2重顎になってそうなほど顔が膨れ上がってました。
ただ、唇の腫れが収まってきていたので口を閉じることが出来、涎が出にくくなりました。
横向きで写真を撮ると、顔がパンパンになっていることがよくわかります。
お風呂にも入れていないので顔が汚いですね…。
お風呂はこの日の16時に入れることになります。
熱っぽい症状が続いているため寝汗はすごくかくし、体がだるい状態で診察やレントゲンを撮りに病棟へ行ったりしなきゃならないし、呼吸がしにくいから眠れないしで疲れ切っていました。
腫れのピークが引けてくるのは術後3日目の昼過ぎくらいからです。
昼過ぎると、唇も頬もスッキリしてきます。
顎変形症手術から4日目の顔の腫れの状態
腫れのピークが過ぎた4日目の顔です。
鼻はまだ腫れているのかデカいけれど、唇や頬の腫れはだいぶ収まりました。
3日目の腫れた顔と比較すると、パンパンってほどの腫れではなくなりました。
フェイスラインがすっきりして、唇の腫れが引いたおかげもあって食事もとりやすくなりました。
顎変形症手術から5日目の顔の腫れの状態
5日目になると鼻の腫れも引いて、腫れによる障害は大体なくなりました。
口を閉じて鼻呼吸もできるし、涎も垂れてこないし、食事もこぼさずできます。
口も開けられるようになりました。
おかげで看護師さんやお医者さんに自分の意思を伝えやすくなりました。
腫れが酷い時は唇を動かしにくくて話すことが出来ず、聞き取ってもらえないことが多かったです。
顎変形症手術から6日目の顔の腫れの状態
6日目は5日目とほぼ変わらずって感じですね。
ピークを過ぎてからはゆっくりとしたペースで腫れが引いていくみたいです。
顎変形症手術から7日目(※1週間経過)の顔の腫れの状態
7日目もそんなに変化はありません。
鼻の穴が広がっているのが気になりますが、そのうち引いてくるはずと思ってます。
ちなみに、顎変形症手術を受けると鼻の穴が広がってしまうそうです。
広がらないように鼻の穴の奥を縫い付けられているようですが、それでも目立ちますね。
見た目だけでなく、時折鼻の奥がツーンとして痛くなります。
顎変形症手術から8日目(※退院日)の顔の腫れの状態
術後8日目の顔です。
この日はついに退院日です。
まだまだ腫れは残っていて、お医者さん曰く、腫れは3か月以上続くとのことでした。
あまり変化ないように見えますが、昨日の写真と比べると若干フェイスラインがすっきりしたかな~と思いました。
でもあんまりハッキリとはわかりませんね。
ピーク時の顔の腫れと比較すればかなりスッキリしたことがわかります。
術後2日目と3日目を乗り越えれば、腫れはそこまで気にならなくなります。
とはいえ、まだまだ顔がおたふく風邪のようになっているので、あまり人前で顔をさらけ出せる状態ではありません。
とりあえず顔の下半分の腫れが酷いので、マスクをすれば腫れは隠せます。
今の時代マスク必須なので、仕事復帰してもマスクで誤魔化せます。
顎変形症手術前と術後8日目の顔を比較!
顎変形手術をする前と後の写真を比較してみました。
まだ腫れが酷いので、美容整形のビフォーアフターのような「可愛くなった!」と言えるものではありませんが、口元が優しくなりました。
唇の腫れが引いた当たりから自然と口を閉じることが出来るようになったのですが、口を閉じるだけで口角が自然と上がるのです。
術前は口を閉じると「ムスッ」とした不機嫌な顔になってしまいます。
無理に口角を上げていても「もっと笑って~」「怒ってるの?」と言われてしまうこともありました。
けど今は普通にしてれば怒った顔になりません。
さらに、意識して口角を上げれば笑った顔になれます。
口ゴボの時は口を閉じた状態で笑った顔を作ることが出来なかったからすごくうれしいです。
腫れが引いたらもっと優しい顔つきになれるのかな~と期待してます。
術前より良くなったこと多数!顎変形症手術をして良かった!
口を閉じると口角が自然と上がって口元が優しくなった見た目以外にも手術してよかったと感じたことがありました。
それは、口が閉じやすくなったことと、呼吸がしやすくなったことです。
手術をやってみてわかったことなのですが、口が自然と閉じられると筋肉がこわばる感じがしないんですね。
今まで口ゴボだった時は下顎の筋肉がこわばっているのを感じていました。
口を閉じるだけで結構な力を入れていたんだなぁと、手術してみて知ることが出来ました。
さらに、呼吸が術前よりもしやすくなりました。
もちろん術後で呼吸がしにくい状態ではあるのですが、気道がすっきりしているというか、つっかえてる感じがなくなったんです。
特に寝転がった時に、喉がぐぇっとなる感じがしなくなっていて感動しました。
手術をしてみて私って今までかなり呼吸がしにくい状態だったんだなと気づいたんです。
口が閉じやすいとこんなに楽なことも知りませんでした。
見た目が嫌で口ゴボを治すことを決めた私でしたが、呼吸が楽になったことが本当にうれしく、手術をやって良かったと心底思いました。
口ゴボを治せば見た目の変化だけでなく、気持ちの良い呼吸が出来るようになるので、口腔外科に相談へいってみることをおすすめします。
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