執筆者プロフィール
HN:たぴ
高校1年生の頃から顎関節症に悩まされ、数々の病院を転々とした結果、顎変形症と診断される。
2021年1月4日(※当時32歳)に顎変形症手術を受ける。
手術内容:上顎&下顎切・オトガイ形成術と顎関節洗浄手術
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顎変形症手術をしたため顎に力が入らず、術後6週間は柔らかい食事しか食べられなくなりました。
退院後は自炊で柔らかい食事を用意していたのですが、思ったより難易度が高い&術後の負担があったため、日清医療食品の柔らかい食事を利用することにしました。
この記事では日清医療食品の柔らかい食事Bセットの食レポを紹介していきます。
柔らかさはどうなのか、味は美味しいのか、1つ1つ詳しく記載していくので、気になる方はチェックしてみてください。
【1食目】豚肉の黒酢あんかけの献立
記念すべき1食目は豚肉の黒酢あんかけにしてみました。
挽肉なら食べていたのですが、豚肉切り落としは避けてきたので楽しみです。
豚肉の黒酢あんかけ献立の内容はこちら
ズッキーニとか洋梨とか、意外と食べにくかったほうれん草とか、自炊で避けてきた食材ばかりが入ってます。
果たして食べられる柔らかさになっているのか、味は美味しいのかドキドキです。
主菜:豚肉の黒酢あんかけ
豚肉の黒酢あんかけは黒酢とごま油の香りが漂っていて食欲がそそりました。
いつも挽肉しか食べてこなかったから凄く小さい細切れ肉でも嬉しく思います。
味はすこし薄めで脂身もあまりなくて多少パサパサした食感でしたが、柔らかくなっているので食べきれました。
豚肉には黒酢あんかけがあまり絡まなかったのですが、野菜にはたっぷり絡んでいて美味しかったです。
玉ねぎと人参はくたくたに煮込まれているので難なく食べられました。
ご飯に合うがっつり味で思ったより薄くありません。
副菜1:はんぺんとズッキーニのコンソメ煮
ズッキーニのコンソメ煮を食べた時、「柔らかい食事のサービスを頼んでよかった…」と心底思いました。
それほどズッキーニを食べられたことに喜びを覚えたのです。
ズッキーニなんて絶対に自炊じゃここまでくたくたに煮込めないから感動しました。
しかも優しいコンソメ味が良いおかずになります。
はんぺんもモチモチしてて食感まで美味しかったです。
副菜2:赤魚の葱みぞれがけ
野菜たっぷりの葱みぞれがかかった赤魚の煮物は、野菜の甘味が活きてて美味しかったです。
赤魚にも野菜と出汁の旨味が沁みてて最高です。
とろとろした葱みぞれのおかげで喉にも通りやすかったです。
野菜不足には嬉しいメニューでした。
副菜3:ほうれん草と卵の中華炒め
自炊していた時に冷凍ほうれん草を使った料理を作ったのですが、思ったより硬くて顎が痛くなりました。
それからほうれん草を避けていたのですが、このほうれん草炒めは長く煮込まれたのか柔らかくて食べやすかったです。
しかも味がしみしみで美味しく、ご飯に合いました。
副菜4:洋ナシの甘煮
豚の黒酢あんかけ献立にはデザートに洋梨の甘煮もついてました。
チンしてあったかくなっていたけど、それはそれで美味しく、フルーツの甘酸っぱさを感じられて幸せでした。
豚肉の黒酢あんかけの献立はどれも美味しくて大満足でした!
柔らかい食事は介護食っぽいから味薄くて物足りなくならないかな~と心配していたのですが、32歳の私でも満足できる味付けでした。
ご飯にも良く合うし、これなら食のストレスが少しは解消できそうです。
【2食目】肉じゃがの献立
柔らかい食事Bを選んだ理由は肉じゃががあったからです。
それほど肉じゃがが食べたかったので、さっそく2食目にいただきました。
肉じゃが献立の内容はこちら
ジャガイモやニンジンがごろごろ入った肉じゃがも気になりますが、レンコンや大根葉も普通なら硬そうなイメージの食べ物です。
美味しそうだけど食べられるのかちょっとドキドキしますね。
主菜:肉じゃが
肉じゃがは肉よりもジャガイモやニンジンが主役のように存在感を発揮しています。
ゴロゴロ野菜なんて自炊じゃ避けてきたけど、柔らかい食事というのだから顎に力を入れられない顎変形症手術後でも食べられるはず…。
人参は親指の第1関節くらいの大きさなので一口で食べられそうではあります。
箸でつまんでみると形が崩れず、箸ではつぶせない硬さがあります…。
ドキドキしながら口に含んでみたのですが、なんと歯で挟んだらホロッと崩れて想像以上に柔らかかったです。
箸では崩せなかったのに驚きました。
不思議な柔らかさです。
人参の2倍サイズのジャガイモは箸でも簡単に崩せる柔らかでした。
なので箸で割って小さくしてから口に運べます。
味沁み沁みで美味しいです。
豚肉は細切れになっているから少し硬さを感じたもののあまり噛まずに済んだので食べられました。
味については出汁が薄くて醤油の味が濃く、しょっぱく感じました。
人参やジャガイモには出汁がしみ込んでて美味しかったのですが、肉は醤油に出汁の美味しさが消されてしまっていて、それが唯一残念に思えたところです。
副菜1:葉大根のお浸し
よく葉大根を調理するので硬さを知っているのですが、この葉大根のお浸しは自炊じゃできないような柔らかさまで煮込まれています。
すっごく柔らかくて葉大根とは思えませんでした。
出汁がしみ込んでいるのかすごくご飯に合います。
柔らかい食事ならではの沁み沁みお浸しが最高でした。
副菜2:蓮根の胡麻マヨネーズ
こちらの蓮根の副菜は胡麻マヨネーズで和えられているらしいのですが、それ以上に胡椒が効いていてオシャレで美味しい味でした。
カフェに出てくるような総菜の味がして大満足です。
この献立の中で1番気に入りました。
副菜3:鮭と卵のあんかけ豆腐
肉じゃがの次にタンパク質豊富な副菜です。
動物性と植物性のタンパク質をいろんな食材からとれるように工夫されています。
豆腐は片栗粉がまぶされているのか、少し弾力があって食べ応えを感じます。
鮭と卵のあんもいい具合に絡んでいて美味しいです。
副菜4:おから
おからも味が沁み沁みで美味しいです。
よく煮込まれているからボソボソしていなくて、どちらかといえばとろとろしています。
おからに関しては普通のより柔らかめになった方が美味しいと感じました。
全体的にご飯が進む出汁が沁み沁みのおかずが多くて美味しかったです。
レンコンは柔らかいのにシャリシャリした食感が残っていたのもうれしかったです。
【3食目】鱈の和風あんかけの献立
朝ごはんに食べようと思って、軽そうな鱈の和風あんかけを3食目に選びました。
鱈の和風あんかけ献立の内容はこちら
全部さっぱりした味付けのメニューが並んでいます。
器を変えたら旅館の朝ごはんになりそうな感じですね。
主菜:鱈の和風あんかけ
鱈の和風あんかけは鱈がドーンと1切れ入っていて、魚をたっぷり食べたい時にぴったりでした。
淡白な味なのであまり食欲がない時でも美味しくいただけます。
というか日清医療食品の柔らかい食事は基本的に出汁がしっかり取られていて関西風の優しい味がして美味しいです。
ナスも入っていて皮まで柔らかくとろとろになっていました。
玉ねぎもとろとろでご飯に絡めて食べると最高でした。
副菜1:水餃子
水餃子は若干皮が噛み千切りにくくて苦戦しました。
箸で細かく切り分けてから口に入れると問題なく食べられました。
スープには野菜も入っていてジューシーだけどさっぱりいただけて美味しいです。
副菜2:野菜の洋風煮
ゴロゴロのブロッコリー・カリフラワー・人参をみて「本当に食べられるのかな?」と若干不安になりましたが、大丈夫でした。
箸で簡単に割くことができ、3等分くらいにしてから口に入れれば噛む力が弱くても食べきれました。
ちゃんとブロッコリーとカリフラワーの原型が残った状態だから、柔らかいながらも食感が楽しめます。
副菜3:厚揚げ煮
厚揚げと小松菜の煮物も柔らかくて問題なく食べられました。
味付けはほんのり出汁の味がするくらいで、素材の味が活かされています。
小松菜のほろ苦さが残っているのに、柔らかくなるまでしっかり煮込まれているから、自炊では敵わないなあと感じました。
副菜4:薩摩芋のレモン風味
こちらはデザートにいただきました。
薩摩芋の甘さにレモンの酸っぱさが加わって、スイートポテトのように美味しかったです。
デザートが意外と美味しいんですよね。
やっぱり日清医療食品の柔らかい食事は上品な出汁の味付けが素晴らしいです。
出汁しっかりめが好きな方におすすめできます。
【4食目】白身魚のトマト煮の献立
4食目は白身魚のトマト煮にしてみました。
このメニューも美味しそうでBセットを選んだ決め手になったものです。
白身魚のトマト煮献立の内容はこちら
主菜のトマト煮以外にも菜の花やブロッコリーなどに惹かれます。
自炊だったら食べられないであろうものほど輝いて見えてしまう現象が起きています。
主菜:白身魚のトマト煮
白身魚のトマト煮は白身魚がぷりっぷりで箸で若干ほぐしにくかったけれど美味しかったです。
口の中ではしっかりほぐれて痛みなく食べられました。
トマトソースはすこしとろみがかっているけどサラサラと飲めるようになっています。
ガーリックとバジルの香りが豊かで美味しく、最後はスープをごはんにかけて食べちゃいました。
副菜1:ミートボールのデミグラスソースがけ
こちらのタンパク質メニューもお洒落な味わいで洋風の料理が好きな人なら気に入るお味です。
ハンバーグのように美味しく、ブロッコリーもソースと絡めていただきました。
ブロッコリーも柔らかくて問題なく食べられました。
副菜2:豆腐チャンプルー
豆腐チャンプルーは鮭フレークが入っているのか、鮭の甘味が感じられて美味しかったです。
ほぼスープ状なので噛む必要もほぼなく、味もしっかりついてるからご飯ともよく合いました。
副菜3:菜の花の辛子和え
菜の花も絶対自炊だったらこんなに柔らかくできないので嬉しくなっちゃいました。
辛子和えですがツーンとした辛さはなく、辛子使ってるのかな?ってほど風味は感じません。
ほぼ菜の花のお浸しです。
副菜4:冬瓜の煮物
くったくたに煮られて透き通っている冬瓜の煮物は出汁をこれでもかと吸っていて美味しかったです。
柔らかいけど冬瓜特有の弾力は微かに残っていて、食感も楽しむことが出来ました。
オシャレな味付けのメニューが多くて、洋風の料理が好きな人は気に入ると思います。
特にトマト煮はガーリックとバジルの風味が引き立っていて満足度が高かったです。
【5食目】豚肉の胡麻味噌炒めの献立
5食目は豚肉の胡麻味噌炒めにしてみました。
朝ごはんにいただきます。
豚肉の胡麻味噌炒め献立の内容はこちら
和風の中に1品だけ洋風なジャーマンポテトが入ってました。
胡麻味噌炒めからは胡麻の香りがすごい漂ってきています。
主菜:豚肉の胡麻味噌炒め
豚肉の胡麻味噌炒めは胡麻がたっぷり絡んでいました。
しかもすりおろした胡麻なので食べやすくもあります。
胡麻と味噌がよく絡んでいるのでご飯もすすみました。
付け合わせのほうれん草やにんじんも柔らかく、味が沁みてたので美味しくいただけました。
副菜1:ジャーマンポテト
マッシュタイプのジャーマンポテトはマスタードやバジル・胡椒の香りが高くて美味しかったです。
日清医療食品の柔らかい食事を食べてきて思うのですが、バジルと胡椒の香りがすごく活きててお洒落な味わいなんですよね。
病院食ではここまでお洒落な味は出なかったので楽しめます。
マッシュポテトだから食べやすいし、もっと食べたいくらいでした。
副菜2:ブロッコリーのカニあんソース
カニあんの風味が豊かなブロッコリーの副菜は、上品で美味しくいただけました。
ブロッコリーは小さめに割かれていたので、そのまま口に入れられます。
副菜3:かぼちゃと卵の和え物
これは、ちょっとよくわからない味の食べ物でした。
スクランブルエッグにかぼちゃが混ざってて、でも味がついてなくて、「なんだこれ?」って思いましたね。
和えないで普通に分けて食べたほうがいいのに、と思いました。
まずくはないのですが、美味しくもありませんでした。
副菜4:大根の昆布だしあん
こちらはだいぶ薄味で、今までの煮物は出汁がしみしみだったけど、この大根煮は出汁が薄く感じました。
あまり味がしなかったけれど、大根自体に甘味があったので美味しかったです。
朝から食べるのにはぴったりでしたし、健康的でお通じの調子もよかったです。
【6食目】鯖の山椒煮の献立
ご飯を炊くのを忘れていたので、マカロニのミートソースが入っていた鯖の山椒煮を選びました。
山椒煮とミートソースの組み合わせってなんだか不思議ですね。
鯖の山椒煮献立の内容はこちら
山椒煮や柚子など香りの豊かなメニューが多めです。
でも一番香りが強いのはやっぱりミートソースです。
主菜:鯖の山椒煮
鯖の山椒煮にはおめでたい雰囲気のお麩がついてました。
大根とほうれん草も添えられています。
山椒の実がそのまま入っていて、鯖と一緒に食べると鰻の贅沢さを思い出してリッチな気分になります。
鯖の実はとろとろで食べごたえがあります。
骨は一切なく、しっかり抜かれていたので食べやすかったです。
副菜1:マカロニのミートソース
ミートソースは具だくさんで、マカロニは細めだから食べやすかったです。
バジルとか、しいたけとか、人参とか、挽き肉・玉葱など様々な具材が入っていて、コクが深くて美味しかったです。
副菜2:玉葱の中華和え
胡麻の風味が豊かな玉葱の中華和えが期待以上に美味しかったです。
玉葱のこんな食べ方もあるんだ~と、レシピの勉強にもなりました。
ごま油と中華出汁で煮込めば再現できそうです。
副菜3:小松菜と人参のオイスター炒め
オイスターソースでこってり味になってた、小松菜と人参の炒めものはご飯に合いそうでした。
人参と小松菜の甘さも感じられてすごく美味しかったです。
よく煮込まれているからか、人参が特に甘く感じます。
副菜4:白菜の柚子風味
柚子の香りがすごく豊かな白菜煮でした。
酸味も感じられたので、漬物を食べているようです。
漬物は固くて食べられないので避けているから、なんだか嬉しい気持ちになりました。
鯖とマカロニのミートソースのおかげか、ご飯なしでも満足出来る内容でした。
白菜の柚子風味で口直しも出来ました。
【7食目】オムカレーの献立
最後はオムカレー献立です。
実はBセットの中で一番期待していなかったメニューでした。
鱈の和風あんかけ献立の内容はこちら
オムカレーに期待してなかった理由は肉が入ってないと思ってたからです。
でもオムカレーには大きめの豚肉が2切れも入っていてテンション上がりました。
やっぱりお肉が好き。
主菜:オムカレー
オムカレーは玉ねぎの甘さが活きた程よい甘口でした。
豚肉と玉ねぎが具に入っていて、カレー自体が美味しいと思いました。
オムレツはホテルの朝食で出るようなふるふるの食感でした。
カレーと一緒に食べるとマイルドな味になって美味しかったです。
副菜1:えびのつみれと大根煮
えびのつみれは、えびの出汁が存分に堪能出来てすごく上品な味でした。
大根煮は薄く出汁がついていて、歯で簡単にすりつぶせる柔らかさです。
大根とえびのつみれを3分の1のサイズに箸で切り分け、一緒に食べるとより美味しかったです。
えびと大根のさっぱりした味わいが最高の一品でした。
副菜2:ほうれん草と大豆のソテー
ほうれん草とよく合わせられているものといったらナッツのイメージでした。
けど、ナッツは硬くて食べられるわけないので、大豆が和えられています。
ナッツの代わりに大豆を使っても食感を楽しめるんだな~と気づかされたメニューでした。
濃厚めの出汁の味がすごく美味しかったです。
副菜3:茄子のグラッセ
茄子のグラッセは甘辛くてご飯がすすみました。
くたくたに煮えた茄子は皮まで柔らかくて、美味しくいただけました。
副菜4:南瓜のクリームソース
南瓜のクリームソースは濃厚ですごく美味しかったです。
クリームソースの中にチーズの風味が感じられて、お洒落な味わいになっていました。
南瓜は甘くてスイーツみたいです。
オムカレー献立の中で一番美味しいと思いました。
豚肉もしっかり煮込まれていたからか、歯でしっかりと潰せました。
柔らかい食事Bセットを食べ終えた感想
ということで、日清医療食品の柔らかい食事Bセット7食分を食べ終わりました。
思っていたよりも美味しかったし、柔らかいのに食べ応えがあってかなり満足できました。
トレーも重ねていけるのでゴミがかさばらなかったのも良かったと感じた点です。
自炊じゃ柔らかく出来ないような野菜を食べられたことが一番うれしいです。
顎が痛くなることなく色々な食材を使ったメニューを食べられることは満足感の高い食事に繋がりました。
柔らかい食事サービスまとめ
- 日清医療食品の食宅便
注文から最短4日後から最長7日後にお届け可能 - やわらかダイニング
注文から5日前後にお届け可能 - メディカルフードサービス
平日15時までの注文で在庫がある限り当日出荷・翌日以降お届け可能
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